Yuzu ツアー

disguise、ゆずツアーを斬新なLEDキャラクターオブジェ制作でサポート

日本のフォークデュオ「ゆず」がデビュー20周年を記念して実施した全国4大ドームをめぐるツアー「YUZU 20th Anniversary DOME TOUR 2017 ゆずイロハ」では、様々なLEDスクリーンアートを凝らしたステージショーが注目されました。

巨大LEDビジョンをバックウォールに、ファンクラブのキャラクターとして人気を誇っている「ゆず太郎」をモチーフにした「LEDゆず太郎」は、ステージを大いに盛り上げました。オペレーションでは、disguise (元d3)の4x4proメディアサーバーが起用され、LEDバックウォールとLEDゆず太郎、ステージライザーLEDに送出する映像フィードを統括制御しました。

ロサンゼルスに本拠を置くコンテンツクリエイターPOSSIBLEのロイ・チャン(Roy Chung)氏は次のように述べています。「私たちは多岐にわたるプロジェクトでdisguiseを採用してきたので、今回もdisguiseが最良の選択肢であると判っていました。」「最大の課題は、ステージショーの中心的な役割を果たす、アンビシャスな「LEDゆず太郎」を考え出すことでした。企画当時に、SHOW DESIGN(株式会社ショーデザイン)のショーディレクター井實 博昭 (いじつ ひろあき)氏が彼のコンセプトを説明した際、私たちは大きな技術的課題があることを認識していましたが、それ以上にユニークな電飾ゆず太郎を制作できる機会に興奮していました。」

POSSIBLEチームは、日本と米国の様々なパートナーと協力して、15メートル以上の高さを持つ、10万灯のLED電球を施したゆず太郎を実現しました。

「私たちは、何週間もかけてマッピングの調整を行いました。そして日本ステージ株式会社とサンキョー株式会社がLEDの施工を行いました。ゆず太郎自身のLEDディスプレイユニットのピッチは約70 mmです。 LEDバックウォールは、30 mmと18 mmピッチのユニットを混在させています。タイトな製作スケジュールだったため、ゆず太郎オブジェにも余り時間をかけられないことは明らかでした。よって、コンテンツがオブジェに正確にマッピングされているかを事前に検証するために、ビジュアライザーは不可欠なツールとなりました。」

「ベースの仕込みを終えた後、東京でのテクニカル・リハーサルでの作業は、レンタル会社ヒビノ株式会社のプログラミングチームのサポートを受けながらメディアサーバー側と調整をするだけでした。ゆず太郎オブジェに始めてLEDがライトアップされた時、誰もが、徹夜の疲労がいっぺんに吹き飛んだ心地になったと思います。」

ヒビノ株式会社では現場に、タイムコードシステムのメインとバックアップ、そしてフレキシブルに使うDMX照明制御ユニットの3台の4x4prosサーバを用意しました。

「オペレーションはタイムコードベースで行いますが、照明コントロールシステム『grandMA2』(MA Lighting International社製)でマスターの制御や、カメラフィードとコンテンツを切り替えたりもしました。」と、ヒビノ株式会社でdisguise映像システムを担当した映像クリエイターの 小川 直紀(おがわ なおき)氏は説明します。「また、disguiseサーバの自由自在にマッピングできる有利性を活かし、ランダムに構成されたLEDウォールを1つの大きなLEDウォールとして、パラレルマップを使用してカメラのフィードをマッピングしました。」

「ショーは30分のメドレーがあるので、バージョンコントロールを使用しました。この機能により、毎回30分のフッテージを再度レンダリングすることなく、変更する部分だけのレンダリング処理で済みます。」

disguiseシステムのオペレーターは藤澤 豊一(ふじさわ とよかず)氏、ビデオディレクターは有限会社オレンジカラーの小川 竜朗(おがわ たつろう)氏、ショーディレクターは小川  直紀 氏、ショーデザインとコンテンツ制作はP.I.C.Sが担当しました。

機器

クレジット

ショーディレクター

井實 博昭 (いじつ ひろあき) - Show Design

disguise オペレーター

藤澤 豊一(ふじさわ とよかず) - ヒビノ株式会社

ビデオディレクター

小川 竜朗(おがわ たつろう) - 有限会社オレンジカラー

コンテンツ作成

POSSIBLE